30代サラリーマンが始める資産運用

30代サラリーマンが始める資産運用

東京在住の30代半ばのサラリーマンです。2018年に不動産投資を始めようと思い立ち色々やってみたんですが購入に至らず、2019年からは資産運用をコツコツ続けています。リアルタイムで進行中の運用状況を書いていきます。

不動産投資とトラリピを比較してみる④ 向き不向き

f:id:salary-fudousan:20190804105718j:plain

不動産投資とトラリピの比較、その④最終回です

 

前回までの記事はコチラ

salary-fudousan.hatenablog.com

salary-fudousan.hatenablog.com

salary-fudousan.hatenablog.com

 

前回までの記事では、

不動産投資とトラリピそれぞれに関して、

基本的な特徴や取り組み方の違いをまとめてみました

 

すっかり長くなってしまいましたが、

この記事では締め括りとしてそれぞれの手法の向き不向きをまとめます

 

それぞれの5年後はどうなってる?

f:id:salary-fudousan:20190804124646j:plain

それぞれの向き不向きを考える前に、

まずはそれぞれの手法で取り組んだ場合、

5年後どうなってるかをみてみようと思います

 

不動産投資の5年後

この比較シリーズの①で紹介した以下の物件を参考にします

エリア 一都三県
躯体構造 鉄骨
販売価格(諸経費込) 7100.0万
融資価格 7100.0万
満室時収入 782.0万
築年数 22年
貸出金利 2.19%
融資期間 30年
表面利回り 11.01%

 

家賃は経年劣化を考えると段々と安くなってくるのが普通ですが、

条件を複雑にすると分かりにくくなるので、シンプルに毎月手残り15万とします

 

その上で諸経費500万の場合と、

上手くオーバーローンが引けて諸経費100万だった場合とを比較してみます

 

月収 諸経費500万の
手残り
諸経費100万の
手残り
2019年1月 ¥150,000 -¥4,850,000 -¥850,000
2020年1月 ¥150,000 -¥3,050,000 ¥950,000
2021年1月 ¥150,000 -¥1,250,000 ¥2,750,000
2022年1月 ¥150,000 ¥550,000 ¥4,550,000
2023年1月 ¥150,000 ¥2,350,000 ¥6,350,000
2024年1月 ¥150,000 ¥4,150,000 ¥8,150,000

 

2019年1月にスタートしたとして、

丸5年経過したところで手残りはおよそ400万と800万です

 

ただし、

ここから物件のメンテナンスや修繕にかかる費用を捻出する必要がありますので、

その分も含めての手残りとなります

 

トラリピの5年後

続いてトラリピの5年後です

上の不動産投資の初期投資分の500万を原資に運用を開始するとして、

年利が15%と10%の時を比較してみます

 

年利15%
収益
結果 年利10%
収益
結果
2019年1月 ¥62,500 ¥5,062,500 ¥41,667 ¥5,041,667
2020年1月 ¥72,547 ¥5,876,320 ¥46,030 ¥5,569,595
2021年1月 ¥84,209 ¥6,820,965 ¥50,850 ¥6,152,804
2022年1月 ¥97,746 ¥7,917,466 ¥56,174 ¥6,797,083
2023年1月 ¥113,460 ¥9,190,234 ¥62,056 ¥7,508,827
2024年1月 ¥131,699 ¥10,667,606 ¥68,555 ¥8,295,099

 

年利15%だとすると、すでに運用資金は1,000万を超えて月の収益も13万になります

年利10%の場合は、運用資金は800万で月の収益は7万弱になります

 

ただし、

初期費用の500万も含めての原資になるので、

単純な利益としてはそれぞれ500万と300万となります

 

 

不動産投資の向き不向き

f:id:salary-fudousan:20190804124826j:plain

ではこれまでの内容を踏まえた上で、

不動産投資の向き不向きを考えてみます

 

融資が受けられること

まずはこれですね

何はともあれ融資が受けられないと不動産投資は始まりません

 

それは取り組む人の属性であったり、その時々の経済状況にも影響されると思います

 

今は特に融資がかなり厳しい時代なので、

今からゼロベースで始めるのはなかなか難しいのではと個人的には感じます

 

それでも取り組むとしたら、

・年収1,000万以上の上場企業の会社員

・預金が最低でも700万〜できれば1,000万近くある

・自宅マンションを購入していない

・30代男性

このぐらいの属性があると取り組みやすいかと思います

 

5年以内ぐらいで独立/リタイアしたいと考えてる人

ある程度短期での独立やリタイアを考えている人は、

不動産投資一択だと思います

逆にトラリピで短期勝負は危険なので絶対オススメしません

 

最低でも半年〜一年は不動産投資だけに没頭する環境を用意する覚悟がある人

これも大事です

前の記事にも書いた通り、

業者回りや銀行回り、メールの対応や物件探しなど、

とにかく不動産投資やることが多岐に渡りますし、

それら全てにおいてスピード感が求められます

 

環境に関しては、言い訳は簡単です

仕事が忙しいとか、家庭が忙しいとか。。。

そんな事はみんな同じなので、

その上でどこまで覚悟を決めて環境を用意できるかだけなので、

その辺りを言い訳にしそうだったら、不動産投資はやめた方がいいと思います

 

仕事をある程度割り切る、

家庭環境を調整する、

睡眠時間を削る、

趣味の時間を極限まで減らす、

職場の近くに賃貸を借りる、

休日は不動産投資に当てる、

このぐらいやれる覚悟は最低限必要になります

 

一棟購入したら二棟目三棟目を買い進める気持ちで取り組む

先ほどトラリピと比較した通り、

一棟買うだけだったら正直トラリピとそんな変わらないか、

むしろローンがない分トラリピの方が良いかもしれません

 

ただし不動産投資は一棟購入して終わりではなく、

その一棟目の収入と物件自体を担保に、

二棟目三棟目と買い進めていける事に最大のメリットがあります

 

個人の場合だと最大2億円ぐらいはローンを組めると言われますので、

最低でも2億円分ぐらいのローンは借りきるぐらいの気持ちで、

複数棟買い進める気持ちで取り組むことが必要です

 

新しい人と関わり合うことに抵抗がないこと

不動産投資の特徴で触れるのを忘れていましたが、

不動産投資はどうしても様々な人と関わり合うことが必須となります

 

不動産業者、銀行の担当、売主、管理会社の担当、賃借人などなど、

色々な人と対面で関わり合うことが確実に発生しますので、

そこに抵抗がある人は、難しいかもしれません

 

 

トラリピの向き不向き

f:id:salary-fudousan:20190804124756j:plain

続いてトラリピの向き不向きを考えてみます

 

中長期でのんびり待てる人

性質上短期での大きな利益は見込めません

最低でも5年〜10年ぐらいのスパンで取り組める人じゃないと、

この投資手法には向きません

 

個人の属性が良くない/自己資金が少ない人

不動産投資は融資が借りられる前提での投資になりますが、

トラリピは個人の資金で始めるので、

個人の属性は一切関係ありません

 

また自分の出せる資金で始められるので、

自己資金が少ない人でも簡単に始めることができます

 

人と関わり合うことは少ないけど、情報収集は大事

不動産投資と違って、

家で一人で設定するだけのトラリピは、特に誰とも関わり合う必要がありません

 

ただ、どのような設定にするか、

どのような相場の状況なのかは、

ある程度自分で情報収集を行なっていくことが大切です

 

 

総まとめ

f:id:salary-fudousan:20190804124512j:plain

まさかの4回にも渡ってまとめた不動産投資とトラリピの比較シリーズ、

どちらも取り組んだ経験から、私の意見をまとめてみました

 

一つ前の記事のまとめでも書いた通り、

どちらの手法が優れているという事はないし、

取り組む人の状況や性格によって合う合わないがあると思いますので、

色々と検討した上で、自分にあった手法で取り組むも良し、

なんなら検討した結果取り組まない、というも選択だと思います

 

何も不動産投資とトラリピだけが投資じゃないですからね

 

検討してる誰かの参考になれば、これ幸いです