30代サラリーマンが始める資産運用

30代サラリーマンが始める資産運用

東京在住の30代半ばのサラリーマンです。2018年に不動産投資を始めようと思い立ち色々やってみたんですが購入に至らず、2019年からは資産運用をコツコツ続けています。リアルタイムで進行中の運用状況を書いていきます。

【75カ月=6年3ヶ月目】企業型確定拠出年金(401K)の実績を公開中!

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確定拠出年金、やってますか?

 

なんとなく名前は聞いたことあるけど…

なんか年金だか退職金みたいやつで…

 

ぐらいのぼんやりしたイメージの方も多いと思います

 

この記事では、

確定拠出年金の簡単な概要と、

実際に私が6年以上運用している「企業型」の確定拠出年金の実績をご紹介しようと思います!

 

 

もしあなたが、企業型確定拠出年金をやってるなら・・・

 

企業型確定拠出年金

キギョウガタカクテイキョシュツネンキン、

すごいですね、漢字が9つも連続してます…

 

企業型?

なにそれ、めんどくさそう…

 

私も最初はそう思いました

 

今の会社に転職し、この制度の簡単な説明を受けたんですが、

なんだかよく分からなかったし、調べるのもめんどくさそうだったので、

大して理解もせず何となく安全そうなのを選んで、

そのまま5年以上ほったらかしにしてました。。。

 

そして運用開始して5年ほど経ったところで、

とあるきっかけで改めて運用実績を見直してみて、

5年間、もったいないことをしたなー・・・

と後悔しました

 

ですが同時に、

このままずーっとほったらかしで定年までいかないでよかった

私の場合はトータル30年のうちの5年なので、

まだ早いうちに見直せてよかった!

とも思いました

 

最初に何となく決めた設定のまま30年運用して、

その結果を60歳の定年の時に知るって、

想像しただけでゾッとしませんか・・・?

今の私の後悔は5年分ですが、60歳の私の後悔は30年分です

今の私には後悔した5年分以上の期間がこの先残っていますが、

60歳の私には後悔した30年を取り返す期間は残っていません

 

 

私が昨年自分の設定を見直してみて思ったのは、

確定拠出年金の設定なんて毎年見直す必要ないということです

一度しっかり検討した上で設定してしまえば、

5年とか10年に一度見直すぐらいで全然いいと思います

 

だからこそ、

自分が企業型の確定拠出年金をやっているという方は特に、

私みたいに何年もほったらかしで5年も経ってから後悔することがないように、

一度じっくり設定を見直してみるのをオススメします 

 

 

この記事がそんなきっかけになればと思います 

 

 

そもそも401K=確定拠出年金って何?

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私の実績をご紹介する前に、

まずはそもそも「確定拠出年金」とは何たるかを、

簡単にご説明します

 

そんなの知ってるよ!

という方は一般的な内容の説明だけなので、

私の実績のところまで飛ばして頂いて大丈夫です

 

確定拠出年金≒退職金

「年金」って書いてあるので分かりにくいですが、

「退職金」って考えるとわかりやすいと思います

 

具体的に細かく説明していくととっても長くなってしまうので、

概要だけを簡単に説明します

 

終身雇用が当たり前だった時代の日本では、

会社員が定年を迎えると勤めあげた企業から退職金が支払われる、

というのが当たり前でした

 

ところが時代が変わって、

終身雇用の考えも薄れ転職が当たり前の世の中になってくると、

この退職金の在り方も見直す必要がでてきました

 

なぜなら、例えば15年ずつ3つの会社で働いた人が退職した時、

最後に働いた会社だけから15年の勤続年数分で退職金が支払われる、

だとなんだかおかしいですよね?

 

そんな時代の状況とズレが出てきた「退職金」の代わりになるのが、

この「確定拠出年金」です

 

例えば、一つの会社で30年働いた人がいたとして、

その人が定年を迎えた時にその会社から退職金が1,000万支払われたとします

いわゆるこれまであった「退職金」と呼ばれるやつですね

その1,000万を勤続期間で割ると、

1,000万÷(12カ月x30年)=1,000万÷420カ月=¥23,809.524

となるので、

言うなれば30年働いて支払われる退職金1,000万というのは、

30年間に渡って約¥23,810を毎月分割支払われるのと同じ額とも言えるんですね

 

最後にまとめて一括で企業から支払われる「退職金」が、

「最後にまとめて一括で」という部分で破綻してしまうなら、

その退職金を「前払いで毎月分割で」支給(拠出と呼びます)しよう、 

というのが「確定拠出年金」なんだと考えると分かりやすいと思います

ちなみに確定拠出年金は毎月分割で拠出されますが、

退職金に変わるものという扱いなので、基本的には60歳にならないと引き出せません

 

もちろん確定拠出年金は一人一人の個人に対しての年金(退職金)制度なので、

たとえ転職したとしてもそれまでに積み立てた資金は当然引き継がれます

 

そして確定拠出年金が退職金と決定的に違うのは、

毎月分割で拠出される退職金の前払い金をただただ積み立てるだけじゃなく、

その積み立てた資金を元手に資産運用もしてしまおう、

という仕組みになっている点です

 

 

ところで確定拠出年金のことを401Kと呼ぶのですが、

元々この制度がアメリカ発祥の制度であり、

それを定めた法律の条項が401のKであることから401Kと呼ぶそうです

 

そもそも「年金」って一体何?

という方はこの動画がとっても分かり易いのでオススメです


【年金問題】老後2000万円不足の真意とは?〜前編〜年金の本質を理解すれば老後の不安が解消!


【年金問題】人生100年時代に一生お金に困らない方法とは?〜後編〜

 

確定拠出年金はこの後編の動画で説明されている「プラスアルファ」の部分の、

私的年金にあたります

 

個人型と企業型の違い?

確定拠出年金には個人型と企業型の2種類があります

これも簡単に概要だけ説明しますと、

個人型:個人が自分で老後に備える

企業型:企業が退職金の代わりに拠出する

これが違いです

 

例えば、自営業の人や退職金制度がない会社に勤める人が、

自分で自身の老後に備えて少しずつ退職金を蓄えていこう、

というのが個人型の確定拠出年金です

最近よく目にする「iDeCo」は個人型の確定拠出年金のことです

individual-type Defined Contribution pention planに由来します)

 

これに対して企業型は、

従業員に対して退職金を支払う誠意のある優良な企業が、

退職時にまとめて一括で支払っていた退職金の代わりに導入している制度です

 

企業側としてはこれを導入することで、

新しい人材獲得の為のアピールポイントにすることができます

 

確定拠出年金のメリット

確定拠出年金に関して私がメリットだなと感じる点は3つあります

1つは税制面の優遇が受けられることです

 

確定拠出年金は、

・拠出額が非課税対象に

・運用益が非課税対象に

・受け取り時の税が軽減される

この3つの面で税制面の優遇があります

国としてもこの制度の活用を促したいので、

このような税制面での優遇が設定されています

 

 

ところで、

投資の王道は長期・分散・積立を実践することと言われているのですが、

確定拠出年金の制度に乗っかるだけで、まさにこの王道を実践することができます

これが2つ目のメリットです

 

確定拠出年金は私的「年金」という扱いの為、

60歳になるまで引き出せないので必然的に長期運用が基本になります

運用する対象を様々な商品に分けることで分散につながります

そして毎月決まったスケジュールで自動的に淡々と一定額が積立される仕組みになっています

 

 

そして最後に1つ、

個人的にはこのメリットが一番大きいと思いますが、

運用資金が自動的に給与天引きされる仕組みなので、

積み立てていることを意識しないことです

 

給与口座から毎月自分で積み立てる、

ってやっぱりなかなか難しいと思うんですが、

企業型確定拠出年金であれば、給与天引きで勝手に積み立てられるので、

毎月の積立額はそもそも給与として自分の口座に入ってこないんです

 

人間ってのは不思議な生き物で、

そもそも入ってこないものは減ってるということをあまり気にしないんですね

現に私がそうでしたw 

 

 

以上が確定拠出年金の制度の概要のご紹介でした

 

確定拠出年金の制度自体についてもっとしっかり勉強してみたい方は、

下に参考のリンクを張っておきますのでぜひご自身でも調べてみてください

 

401Kって何?

https://www.resona-tb.co.jp/401k/begin/what-is-401k.html

 

退職金と確定拠出年金

https://www.resona-tb.co.jp/401k/begin/difference-of-401k-severance-package.html

 

個人型と企業型の違い

https://www.dcnenkin.jp/401k/

 

企業型の確定拠出年金

https://www.toushin.or.jp/dc_contents/c_dc/

 

 

私の会社の導入状況は?

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確定拠出年金自体の説明はこのぐらいにして、

ここからは私の具体的な状況をご紹介します

私の会社の確定拠出年金の制度 

私は数年前に転職をしているんですが、

転職する前の会社は退職金制度のない会社でしたので、

転職して今の会社に入って初めてこの制度の存在を知りました

 

とても有難いことに、私が現在勤めている会社は、

東京海上日動が運営する企業型の確定拠出年金に加入しており、

会社が毎月掛け金を拠出してくれています

 

さらに「マッチング拠出」という、

従業員が拠出額を上乗せできる制度も採用しているので、

会社から支給される毎月の拠出額に加えて、

私の給与からも同額を天引きで毎月拠出しています

ちなみにこの「マッチング拠出」で天引きされる私の給与は非課税対象となるので、

仮に年収500万でマッチング拠出で100万円拠出したとすると、

所得税の対象を400万円に減らすことができます

(実際はそんなには拠出できませんが…)

 

拠出できる金額は給与によって決められていて、

給与が多い方が多くの額を拠出できるようになっていて、

毎年4月に拠出額の見直しがあり、

その年度に毎月拠出する額を変更できる決まりになっています

 

以上が私の会社の企業型確定拠出年金のルールです

 

転職当時の私は投資に関する知識は一切持っていなかったんですが、

非課税の対象になるし、

会社が支給してくれるなら拠出できる最大額を拠出するのがよさそうだなあ、

ぐらいの気持ちで毎月最大限の拠出額を積み立てることに決め、

その後も毎年給与が上がり見直しが入る度に、

最大額を拠出するようにしていました

 

(当時の自分を褒めてやりたい!!w)

 

改めて私が今の会社で実践している401K制度を表にまとめると、このようになります

運営会社 東京海上日動
運用開始 2013/8
運用終了 2044/5
全期間 30年 9ヶ月
現在 2019/11
運用期間 6年3ヶ月
拠出額(会社) ¥26,333
拠出額(自分) ¥26,333

 

これまでの経緯の振り返り

続いてこれまでの私の運用の経緯を、

ざっと箇条書きで振り返ってみます

 

・2013年7月に転職し2013年8月から運用スタート(受け取りは2044年5月…)

・何となく以下の2つの商品に拠出金を配分

  ーバランス50(63%)

  ーねんきん博士10(37%)

・2018年8月までの5年間はその設定のままほったらかし

・2018年8月に生命保険の見直しに合わせて、401Kの内容の見直しを思い立つ

・2018年8月時点でプラス20万ほどの利益

・2018年9月に上記商品を全て売却し、その利益も含めて以下の商品に預け替え

  ーバランス70

  ー外国株式インデックス

  ※掛金の配分先はそのままだったので、引き続き変更前の商品に積立が継続されることに…

  ※売却前で月平均7%前後の利回りが出ていたので、今考えると他のやり方もあったなと…

・2019年3月に掛金配分の変更忘れに気づき、配分を以下の通りに変更し、合わせて新興国株式インデックスにも配分を開始

  ーバランス70(50%)

  ー外国株式インデックス(25%)

  ー新興国株式インデックス(25%)

・2019年5月に掛金配分の変更忘れで配分していた分の商品を全て売却し、合わせて掛金の配分も変更

  ー外国株式インデックス(90%)

  ー新興国株式インデックス(10%)

・2019年5月より、本格的に運用スタート 

 

今考えるともっといい運用のやり方があったんじゃないかとも思いますが、

その当時は投資について何も知らなかったので、

しょうがないと思っています

 

それよりは毎月最大限の拠出額を積み立てる選択をしたことと、

2018年8月に設定の見直しを思い立ってよかったなと思っています

 

 

【75カ月=6年3ヶ月目】私の運用実績を公開!! 

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前置きが長くなってしまいましたが、

ここからは実際の私の運用実績を公開します!

 

気付けば6年以上運用していますので、いいデータになると思います

 

拠出額と評価資産の推移 

まずはこれまで私(と会社)が拠出してきた拠出額の累計と、

その資金を元に運用した結果を含めた評価資産の推移グラフです

細かいデータが残っているのが2018年8月以降なので、それ以降のデータとなります

(2016、2017、2018年の3月時点のデータのみ残っていました)

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コツコツ毎月ひたすら積み上げることで、

2019年8月で拠出額の累計が300万を超えました!🎉

投資に関して何の知識も何の考えもなかった私でも、

とにかく長い期間をかけて、

拠出できる最大額をコツコツ毎月継続的に積み立てるだけで、

累計額が300万を超えました

 

これこそがこの制度の最大のメリットであり、

給与天引きのマジックだと思います! 

自分で毎月給与口座から積み立てて、だとこうはいかないと思います笑

 

運用している商品の配分

続いて運用している商品の配分割合の推移をグラフでご紹介します

細かいデータが残っているのが2018年2月以降なので、

その時点から現在までのデータになります

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※2018/9月は預け替えを行なった月なので少し変なことになっています

 

ちなみに、2019年11月末日時点でのそれぞれの運用資金の配分はこちら

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まだまだバランス70の割合が高いですが、

2019年5月以降は外国株式インデックスと新興国株式インデックスファンドにしか配分しないので、

少しずつ外国株式の割合が高くなってくると思います

 

商品ごとの実績

これまでに5つの商品を運用してきているのですが、

残念ながらすでに預け替えをしてしまった2つの商品に関しては、

実績を確認する術がありませんでしたので、

2018年10月以降に運用を開始した残りの3商品に関してデータをグラフにまとめました

 

それぞれのグラフの青の棒グラフが積立額を表していて、

それに対する評価額を別の色の棒グラフにしています

それが青より高いと積立額より評価額の方が高い、ということですね

そして黄色の折れ線グラフが積立額に対する評価額の利回りを表しています

 

それでは一つ一つ確認してみます

 

外国株式インデックス

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運用開始以来ずーっとマイナスが続いていましたが、

運用開始から丸1年でついに利回りがプラスになりました!

 

バランス70

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こちらもマイナスが続いていましたが、

2019/11月でついに利回りがプラスになりました!

 

ちなみにバランス70の中身はこのようになっています

国内債券 10%
国内株式 50%
国債 17%
外国株式 20%
その他 3%

国内株式と海外株式の合計が70%で、

複数の商品を組み合わせたバランス型の商品の中では、

最も変動が大きい商品となります

 

新興国株式インデックスファンド

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こちらはまだ運用期間が短いのでなんともわかりませんね

 

全体

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2018年9月までは順調に積立額<評価額だったのが、

2018年9月の預け替えを境に積立額>評価額になってしまいました

 

が、預け替えから丸1年でなんとか評価額が積立額を上回り、

それ以降利回りプラスを維持しています!

 

ちなみに、それぞれの商品の利回りだけをグラフにするとこのようになります

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運用切り替えから1年少々で全ての商品の利回りがプラスに転じました!

 

それぞれの商品を選んだ理由

最後にそれぞれの商品を選んだ理由をご紹介します

 

確定拠出年金を始めた当時の私はまだ30代前半でしたので、

トータルの運用期間は30年9カ月もありました 

そうなると必然的に「長期」での運用になります

 

であれば目先の数年間の利回りではなく、

長期で運用したときの期待利回りの高い商品に投資するのがよいと思いました

 

長期運用の時に何に投資するとよいのかについては、

トラリピでも参考にさせて頂いているあっきんさんが分かりやすい記事をまとめてくれています

こちらは「つみたてNISA」に関する記事なのですが、

長期投資する商品を選択する、という点ではとても参考になります

 

 https://akilog.jp/tsumitate-nisa-hikaku/

 

ということで、

私の会社で導入している確定拠出年金制度で選べる商品の中から、

長期の期待利回りの高い「外国株式インデックス」と、

ある程度の分散を行う為に「バランス70」、

そして宝クジを買う感覚で「新興国株式インデックス」、

この3つの商品を選びました

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ちなみにですが、

「外国株式」は「外国株式インデックス」より少しだけ利回りが高いんですが、

手数料が断然高いので選択しませんでした

 

2018年9月の預け替えである程度の資金を「バランス70」に投入したので、

2019年5月以降は外国株式インデックスに90%、

新興国株式に10%を毎月拠出金から配分しています

  

上の画像の通り外国株式インデックスや新興国インデックスの場合、

6ヶ月と1年の期待利回りはマイナスです

でも3年以上の期間の期待利回りは上がってくる予定なので、

最低でも3年は気長に待ちたいと思います

 

2021年10月で3年なので、その時にどうなっているか、、、

 

楽しみです!

 

 

参考までに、最初の設定で選択していた2つの商品の概要はこちらです

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バランス50はまだしも、ねんきん博士10に至っては利率0.01%ですからね

100万積み立てて100円って・・・

銀行の定期預金の利息並みの低さですね

 

 

まとめ

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この記事では私が毎月給与から自動で積み立てて6年以上運用している、

企業型の確定拠出年金の実績を紹介しました

 

ここ数年で「つみたてNISA」や「iDeCo」等を目にする機会が増え、

「資産運用」という言葉が一般的に使われ始めるようになってきていると感じています

 

確定拠出年金は日本が国としても推奨している、

ある意味始めやすい資産運用の一つなので、

この記事が確定拠出年金について考える一つのきっかけになればと思います

 

そして何より、

数年前の私のように、

今まさに企業型の確定拠出年金を何となくで運用し続けしている人が、

自分の設定を改めて見直すきっかけになればと思います

 

コツコツ貯金もいいですが、

コツコツ積立で資産運用も悪くないですよ